糖反射とは東京大学の実験で実証されたものです。

被験者に砂糖水を飲ませますと、数十秒間、胃腸の働きはピタリと止まりました。
実際は、止まるではなく一時的に徐行という言葉の方が適切かもしれません。

人間の胃は通常、1分間に約3回ほどのペースで動いており、
その運動を蠕動運動と呼びます。

通常であれば胃はこの蠕動運動を繰り返して食べ物を胃液と混ぜたり、
腸に送り込んだりしています。

しかし、砂糖が胃の中に入ると胃腸の働きがストップしてしまうのです。
胃腸の働きが止まる砂糖の量は、角砂糖の1/4~1/5個くらいでも起こる為、
ちょっとした甘いものを食べるだけでも糖反射が起こると考えられます。

更には、角砂糖の1/4~1/5個を超える大量の砂糖を摂取すれば
1時間以上の蠕動運動の停滞が起こります。

反対に塩水を飲ませ場合は、胃腸の働きは急に活発化します。

この実験から、細胞の働きが緩慢になる生体反応を東大では、糖反射と名付けました。

なぜ砂糖を摂ると胃腸の働きが止まるのか、確定的な根拠には至っておりませんが、
多すぎる糖分は、細胞を取囲むと、絶縁物質となり、神経信号の伝達を阻害していると考えられています。


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胃に入った糖分はどうなる?

胃に入った糖分は、その後唾液や胃液で薄められ、濃度が5.4%
以下に下がってから初めて消化吸収活動に乗せられます。

その間この現象は、30~1時間以上に渡り続きます。

ですから、食事の前に甘いものを食べてしまった場合は、
この糖反射が解けないうちは消化されずに胃に滞在する事になります。

この実験過程から、砂糖が含まれた食べ物や飲み物は食事の前に
摂る事は極めて言語道断であることが伺えます。

食事前に甘いものを食べているとどうなるか?

例えば、朝飯前に甘いパンを食べる癖がある方は、
糖反射により胃に食べ物が長く残ることになりますから、
必然的に膨満感、食欲不振、腸内で他の栄養を十分に吸収でき
なくなる、胃酸過多による胃炎や胃潰瘍、胃下垂などの危険性が高まります。

(※砂糖の成分であるショ糖の影響によって砂糖が入ると胃液の分泌が盛んになります。)

勿論、食前に甘いものを食べる生活を短期間送ったくらいでは、
これらの危険性は少ないですが、それを1年や2年と長期間に
わたって繰り返してきた場合は、胃の不調が顕著に出やすくなってきます。

ただ、食後のデザートを食べたい場面もたまにはあるでしょうから、
たまにであれば影響は薄いでしょう。

旅行で宿泊したホテルのバイキングなどでは、
その時しか食べられませんので、限定的に解禁するのも良いでしょう。

ただし、お腹が空かないとか、胃が痛い、逆流性食道炎の症状がある場合は、
単発であっても、おすすめできません。


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食事の後に甘いものは?

食事の後すぐに甘いものも勿論ダメです。

食べた後に消化が始まるのに、糖分を入れて胃腸の働きを停滞
させてしまったら、当然良くない事は簡単に予想がつきます。

朝・昼・晩と1日中砂糖を摂取するのは、もってのほかです。

朝飯前に甘いパンを食べて、昼食後のデザートにケーキを食べて、
晩飯後にアイスクリームを食べるなどしていると胃腸の動きは1日中停滞してしまい、
消化・吸収という仕事ができず、胃腸が不調を訴えてしまいます。

常に食事とセットで甘いものを摂る悪い癖を直さないと、
胃腸は徐々に弱ってしまいます。

糖反射を理解して逆流性食道炎の改善に

食事前や食事後に甘いものが辞められないと、いくら胃酸抑制剤を
飲んでいても、なかなか治りにくいことはあります。

逆流性食道炎を本気で治療に励むなら、甘いものを一度断つことも必要です。

甘いものを断ってみた中で、劇的に胃腸が元気になり辛い症状から解放されたのならば、
甘いものが大いに影響していたという事になります。

昨今では、甘いスウィーツが簡単に手に入る時代となりました。

誘惑に負けて買ってしまいそうになる事は、ただありますが、
その誘惑に負けないで我慢する事も大事になってきます。

一時的な美味しさの快楽よりも、ずっと健康でいられる方が絶対に幸せです。
甘いものを摂るのであれば、食べる時間や量の調整は必須になってきます。

闇雲に甘いものを頬張っていると、どこかで胃腸にガタが来てしまいかねません。

糖反射が起こる甘いものリスト

  • チョコレート
  • クッキー
  • まんじゅう、どら焼き
  • カステラ
  • ケーキ
  • ようかん
  • シュークリーム
  • プリン
  • アイスクリーム
  • ワッフル
  • 菓子パン
  • 大福もち
  • ドーナツ
  • ホットケーキ
  • ゼリー

※同じ甘いものでも糖分の量は千差万別です。
当然ながら砂糖の量が多い程に糖反射は起こりやすくなります。

食前、食後に食べる甘いもの中で、どれがダメかの判断は、
最終的には糖分の量をもとに見極めていきましょう。

糖反射が起こる甘い飲み物リスト

  • コーラ、サイダー
  • Red Bullなどの栄養ドリンク
  • カルピスなどの乳酸菌飲料
  • ポカリなどのスポーツドリンク
  • 缶コーヒー
  • シェイク
  • レモンティ
  • 果実ジュース