生姜は健胃作用があり胃を元気にする野菜です。生姜に含まれる辛味成分の一つであるジンゲロンが、胃壁を刺激して胃液の分泌を促し、消化を良くして食欲を増強させたり、胃腸の血流を良くする働きがあります。

ただし、ジンゲロンは必ずしもメリットばかりではありません。ジンゲロンは胃に刺激を与える成分ですから、取り過ぎると胃にダメージを与えるほどの刺激を与えてしまいます。

あくまでも適度な量を摂ることが大事です。

生姜は胃を刺激する?

胃酸分泌が盛んな逆流性食道炎の胃の粘膜の弱い状態にあります。

そんな弱った胃に生姜を摂取するとで胃液の分泌が促進されるようになり、胃液が出過ぎることで胃が刺激されてしまいます。

胃が刺激されると胃痛の症状を起こしたり、胃酸の出過ぎによる呑酸などを起こしたりします。


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逆流性食道炎の場合は生姜は大丈夫?

生姜は少量を適度に摂る分には大丈夫です。しかし、摂り過ぎではダメということです。

特に空腹時のような胃に何も入っていない状態で、生姜を大量に食べてしまうと胃が荒れてしまい調子が悪くなってしまいます。

生姜を使う適度な量というのは、すりおろし小さじ1杯ほどです。薄くスライスしたものであれば6枚程度です。ただし、生姜は硬いものですので、胃の負担にならないためにもスライスは避けた方が良いでしょう。

限度を超えて大きい生姜を丸々1個すりおろしてしまうと、パンチの効いた料理に仕上がりますが、胃に刺激を与えて胃痛を引き起こします。

逆流性食道炎に生姜が良い理由

体を温める

生姜は加熱するとジンゲロールがショウガオールに変化します。このショウガオールは消化器官を刺激して、血流の流れを高めてくれるので体内で熱を作り出すので、長時間体を温める効果があります。

加熱した生姜は胃を刺激しますが、適度な量であればそれほど刺激される感覚はありません。

一方で「生」の生姜の温め成分はジンゲロールです。ジンゲロールは体の深部の熱を、手足の末しょうに広げることで、体を温かくさせてくれます。でも実は手足が温かくなった分、深部は熱が奪われるので、体温はやや下がっています。

生は体を冷やしてしまうので、加熱もしくは乾燥した生姜に限ります。

体を温めることは逆流性食道炎にはメリットがある

人間の一般的な平熱は約36度5分で、体温が低い人は免疫力が低下して様々病気にかかりやすく、病気にかかっても治りにくくなります。体温が1度下がるだけで、免疫力が37%も下がります。

また、内蔵が冷えると血行不良でそれぞれの機能が低下します。腎臓が冷えると膀胱炎になったり、胃腸が冷えると便秘や下痢、胃に異常がないのに胃もたれなどが起きる「機能性胃腸障害」を起こしたりします。

さらに、免疫反応が過剰になり、アレルギーや花粉症の症状が強くなることがあります。

冷えが原因で、胃腸が正常に働かなくなり、胃腸の機能を低下してしまいます。


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消化が良くなる

生姜にはジンゲロンという辛味成分が含まれていますが、ジンゲロンには胃壁を刺激する作用があります。刺激された胃は、胃液を積極的に分泌して胃や腸での消化酵素の働きを良くし、消化を良くします。

生姜を適度に摂り入れることで消化が良くなるので、必然的に食欲も湧いてきます。逆流性食道炎は重症化しますと、食欲が出ない状態に陥り少食傾向になりますが、生姜が良い起爆剤となり食欲を増進させてくれます。

回転寿司には、生姜の甘酢漬け(ガリ)が置いてありますが、ガリを食べてると、寿司でお腹が一杯でも、別腹でお寿司が食べられてしまったりしますが、生姜の食欲増進作用の恩恵でしょう。

血流を良くする

生姜には血流を良くする効果があるので、胃腸の血行を良くして胃腸の消化吸収力を高めます。

胃腸の血行が良くなることで体全体を効率良く温めることができるため、発汗作用も促します。腸の動きが活発になると栄養の吸収能力も高まると同時に、抗潰瘍作用も期待できます。

血流が良くなると血液がきれいになり、発汗や排尿、排便が促され余分なものが排出されやすくなる効果もあります。逆流性食道炎の人は、便秘傾向にありオナラが複数回出るなどの症状がある方もいますので、積極的に生姜を摂り入れたいです。

吐き気を抑える

吐き気は脳にある「嘔吐中枢」が刺激されて起こります。生姜はこの刺激を妨げることにより、吐き気を軽減すると考えられています。

この他にも、生姜には胃腸の働きを整える作用があり、食欲不振や胃もたれを解消してくれることで吐き気を抑えてくれます。

逆流性食道炎は重症化しますと慢性的に吐き気が続きます。吐き気が続くと食欲が出ず食事の量を抑えるあまり、体重がどんどん痩せていってしまう悪循環に陥ります。

この悪循環の輪を断ち切る為に、野菜スープにすりおろした生姜を入れて飲むなどすることを繰り返すことで、吐き気が抑えられ食欲が湧いてきます。

生姜の摂ると不思議と、いつも以上に食べられてしまうものです。なかなかお腹が空かず吐き気に悩まされているうちは、毎日の料理の中に、すりおろした生姜を適度に摂り入れてみるのも良いでしょう。

生姜で逆流性食道炎が悪化する危険性は?

生姜を摂取することで胃が活発に動き、胃液の分泌が促進されるようになり消化が促進され胃もたれを起こさないメリットもありますが、そもそも胃の粘膜が元々弱い人や弱ってしまっている人は、生姜によって胃液が出過ぎることで胃が刺激され胃痛になったり、逆流性食道炎の症状を悪化させてしまうリスクは付き物です。

逆流性食道炎の状態は個人差があり、どれくらいの量で悪化するかしないかは個人差があります。自分の身の丈にあった量というものを加減しながら摂取していきましょう。

胃が弱りに弱りきっている時は、無理をせず生姜を避けるというのも選択肢の一つです。ある程度、胃の状態が丈夫にならないうちは生姜が逆効果を生むことも否めないので、少量摂り入れて症状がどう変化するか様子を伺いなら摂取すると良いでしょう。

また、生姜は色んな意味で胃に良い影響をもたらすことは確かな事ではありますが、一度に大量に摂ってしまったり、空腹時のような胃に何も入っていない状態で、生姜を摂るなどすると、逆流性食道炎であれば誰でも悪化してしまうことは避けられません。