逆流性食道炎の辛い症状から一刻も早く解放されたい、治したいという一心で胃腸科・消化器科などを受診するわけですが、現状の病院での治療というものは、原因となる胃酸分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬(PPI)を処方してくれるのみです。

その他に処方される薬は、胸焼けが辛くなった時の胃酸中和剤、喉の痛みや吐き気に対しては漢方薬を処方されるくらいです。

逆流性食道炎の治療の中心となるプロトンポンプ阻害薬(PPI)で治るのか?

逆流性食道炎で出されるプロトンポンプ阻害薬(PPI)は、「オメプラール」「パリエット」「ネキシウム」「タケキャブ」などがありますが、その中でも、「ネキシウム」「タケキャブ」を処方する医師は多いです。

「ネキシウム」「タケキャブ」を飲んでも逆流性食道炎が、なかなか治らずにどうして良いか分からなくて困っている方が後を絶ちません。

これは、プロトンポンプ阻害薬(PPI)があくまでも「一時凌ぎ」に過ぎないからです。

「ネキシウム」「タケキャブ」などの薬は1日1回の服用で作用が持続する効果時間は24時間です。24時間が経過すれば薬の効果は切れてしまいます。

そういう意味では、一時的な応急処置に過ぎないといっても過言ではありません。薬を飲んでは胃酸が抑えられ少し楽になり、薬が切れる頃には症状が出て辛くなってくるというサイクルの繰り返しです。

普通、薬というものは病気を治す手助けをするものですが、PPIにいたっていうのならば逆流性食道炎を根本から治すものではなく、原因となる胃酸を一時的抑える役割を担うだけに過ぎません。

逆流性食道炎の本当の治療と言うのは、ただ薬を飲み続けるだけでないということが伺えます。もし、薬だけで治るのでしたら長期服用なんてあり得ません。

何年も飲み続けているのに、症状が続くというのは、薬はあくまでも一時的な緩和に過ぎないからです。そうである以上は、薬に依存した考え方は間違っていると言えます。

逆流性食道炎の治療とは一体何か?

病気とは病院で適切な診断を受ければ、医師が適切な処方と対処をして治してくれるものという固定概念を持っている方が大半です。多くの病気は当てはまる部分がありますが、これが果たして、逆流性食道炎に当てはまるかは疑問です。

事実上、医師の指示通りにプロトンポンプ阻害薬(PPI)を飲み続けても、一向に治る兆しが見られない方が後を絶ちません。

この逆流性食道炎という病気は、本人の私生活の改善というものも必要不可欠な病気であるということが伺えます。

逆流性食道炎の薬によるリスクとベネフィット

ベネフィットは「利益」のことを意味し、リスクは「危険可能性」、あるいは、「危険負担」のことを意味します。

一般的に利益とリスクを天秤にかけて、利益に比べ、リスクが小さい時に、人間は行動に出ますが、逆にリスクが大きい場合には、行動は控えるという傾向があります。

なぜ胃酸抑制剤(PPI)を飲み続けるかと言えば、一番は将来的に起こり得る可能性がある食道癌への予防への意味が大きいです。

薬は、使うリスクと使わないリスクを天秤にかけ、使った方が良いと判断された場合にのみ使用するのが鉄則です。逆流性食道炎の場合は、胃酸による食道への炎症リスクは、薬を飲んだことへの副作用リスクよりも大きいです。

その為、PPIを長期で飲み続けることを推奨する医師も多くいます。

しかし、生活改善によって薬を使わずに胃酸過多をコントロールするのが理想です。多くの人は薬に頼りっぱなしとなり生活面がこれと言った対策をされていない実情があります。

本人が本気となって生活改善と努力に励まないと、薬を中止するリスクが大きく、いつまでも薬をやめられずに長期服用することになります。

PPIは長期服用することで、体に必要とされる胃酸を抑え続けるわけですから新しい弊害を生んでしまうのではないかと懸念されています。

逆流性食道炎の薬によるベネフィット

  • 強く焼ける様な胸焼けを薬で抑える
  • 食道粘膜の炎症の元となる胃酸を抑える
  • 過剰な胃酸を抑えることで逆流を軽減させる
  • 将来的に起こり得る食道癌のリスク軽減

逆流性食道炎の薬(PPI)によるリスク

  • 下痢や便秘や軟便などの副作用
  • 消化不良による体重減少
  • 消化不良による吐き気、嘔吐
  • PPIは肝臓での代謝による肝代謝型の薬剤であるので肝機能障害・低下の可能性あり
  • ビタミンB12欠乏:吸収に胃酸による活性化が必要なため
  • 鉄欠乏(貧血):酸性条件で吸収がよいとされているため
  • 感染症:胃酸による殺菌作用低下のため
  • 骨折(骨粗鬆症):胃酸によるカルシウム含有物の分解が抑制されるため

食べ物は咀嚼・蠕動運動・酵素・胃酸により消化されます。なかでも胃酸は強力な酸で食べ物を溶かします。食道から送られてきた食べ物は、胃酸(胃液)で溶かし、ドロドロの状態にして十二指腸に送ります。

胃酸は食べた物の消化に大きく貢献する役割を担います。その消化力は、金属さえ溶かすほど強いといわれています。その消化に必要な胃酸を薬で無理やり抑えてしまうことで、まず消化不良が起こりやすくなり、それにより吐き気、お腹が空かない、食べ過ぎると嘔吐などの副作用のリスクが高まる可能性があります。

PPIの強さと量により副作用の強弱は異なりますので、胃酸過多の度合いによってPPIの種類や量の選定というものは、とても重要なものとなります。

現状の医療現場では、医師の独断によりPPIの種類と量は決められています。それが果たして個々に見合ったものであるかは謎めいています。

どれくらいの胃酸が出ているかを計測していない以上は、問診による推測でしかありませんので、正確なものではないことが伺えます。

薬によるリスクとベネフィットは両面で考えていかなければなりません。長期で飲み続けることのリスクというものを考えますと、薬を中止できるための最大限の努力というものも大事になってきます。