胃酸は強い酸性を保っているため、逆流すると食道だけではなく、喉の粘膜に炎症が起き、喉の痛みを感じるようになります。

胃液は、食物を消化するための強い酸性の胃酸や消化酵素を含んでおり、強い刺激性があります。喉の粘膜は、胃液に対する抵抗力が弱いため、喉に様々な不快な症状が生じます。

逆流性食道炎の喉の症状

  • 喉の痛み
  • 喉のヒリヒリ
  • 喉のつかえ
  • 喉のイガイガ
  • 喉の違和感
  • 喉の異物感(ビー玉が入っているような感覚)

逆流性食道炎の喉の症状は、風邪などで起きる単純な痛みではなく、ヒリヒリしたり、詰まったような異物感であったり、痛みまでいかなくても違和感だったり、喉に何かを感じる症状となっております。

風邪の喉の痛みは、徐々に痛みが増し思いっきり痛くなり下り坂となり徐々に治っていきますが、逆流性食道炎の喉の痛みは、一定のやんわりした痛みが続きます。

胃酸が出続ける限りは、喉の違和感が続くので、なかなか胃酸自体が治まらないうちは喉の痛みも続きます。

逆流性食道炎の喉の痛みの最大の特徴は、「唾液を飲み込む度に喉に違和感を感じる不快感」です。風邪の場合は、「唾液を飲み込む度に痛みを感じる」ですが、逆食の場合は喉の異物感から、不快感が続きます。

風邪と逆流性食道炎の喉の痛み比較

 咳喘息気管支喘息
喘鳴なしゼーゼー、ヒューヒュー
咳の出る時間帯起きている間夜間~早朝が最もひどい
呼吸困難なしあり
運動時の息切れなしあり
痰のつかえなしあり

逆流性食道炎の喉の痛み対処するには?

逆流性食道炎の喉の痛み対処するのに最適なのが、桔梗湯です。

桔梗湯(キキョウトウ)は、漢方薬で扁桃炎や咽頭炎などで、のどが腫れて発赤し、痛みをともなうときに適します。

100ミリ程度のお湯で溶かして、しっかりとウガイをしてから飲み込みます。ウガイをしたら吐いてはいけません。漢方薬を体内に入れないと意味ないので飲み込みます。

ウガイをする意味は、炎症の喉に漢方薬を当てるためです。ウガイは長めが良いです。喉の炎症をとるためになるべく長い秒数を当てておきたいところです。

そのために、一回のウガイの量は1口程度が良いでしょう。量自体も限られていますので、3~5回に分けてウガイすると良いです。

お湯といっても沸騰したばかりの熱いお湯の状態では、喉、食道、胃に悪いので、ぬるま湯が望ましいです。

ぬるま湯といっても、漢方薬の粒が溶けないのは問題です。しっかりと溶かすようにしてください。

桔梗湯は、逆流性食道炎の喉の違和感にはベストマッチしています。緩やかな喉の痛みを、やんわりと回復させてくれます。

逆食の喉の痛みは1ヶ月も長期化することも多々ありますので、通常の薬よりかは漢方薬の方が安心して飲めるかと思います。

この桔梗湯ですが、消化器内科でツムラの漢方薬を処方して頂けます。また、ネット通販でも販売しているようです。処方して頂いた方が保険適用で安く済みます。

桔梗湯の作用

桔梗湯には、生薬(しょうやく)と呼ばれる天然由来の成分が2種類が配合されています。

  • 桔梗(ききょう)
  • 甘草(かんぞう)

桔梗(ききょう)には、痰や化膿状態を取り去り、肺や気管支の熱を和らげる作用があります。甘草(かんぞう)には炎症や痛みを鎮める働きがあります。

この2つの生薬を組み合わせることで、扁桃炎による症状を鎮めます。

桔梗湯の副作用

桔梗湯の副作用としては、呑酸(どんさん)です。これは、桔梗湯を中止すれば、すぐに引きますので心配ありません。

また、朝起きた直後の尿が甘っぽい臭いがしますが、これも桔梗湯を飲んでいる間だけですので問題ありません。

桔梗湯の味は?

桔梗湯の味としては、ほんのり甘みがあります。甘みの正体は、甘草(カンゾウ)で、マメ科の多年草の植物で様々な薬効をもつことから漢方薬として使われる機会が多い生薬のひとつです。

別名リコリス、アマクサ、アマキなどとも呼ばれ独特の強い甘味があり、その甘みの主成分はグリチルリチンで砂糖の50倍~80倍の甘みがある植物です。

主に根を乾燥させ、そのまま煮出して甘草湯にしたり、粉末を甘味料として使用します。古くから薬効があるとされてきましたが、現在も中国やドイツ、日本でも様々な働きが証明され幅広く利用されています。

甘草の健康効果

  • 活性酸素を除去する効果
  • 肝機能を高める効果
  • アレルギーを抑制する効果
  • ストレスをやわらげる効果
  • 免疫力を高める効果
  • ホルモンバランスを整える効果ダイエット効果

桔梗湯を飲む期間

逆流性食道炎の喉の痛みは軽いものですので、3日~1週間程度で喉の違和感も消失します。しかしながら、胃酸が上がっくる状況が続くと、喉の違和感も引かないことがあります。

桔梗湯は喉の違和感が薄れたら一旦中止して、違和感に我慢できなくなったら再開するパターンが望ましいでしょう。それ程、喉の痛みがないのに桔梗湯を飲み続ける必要はありません。