逆流性食道炎

逆流性食道炎で薬が効かない理由は?タケキャブ、ネキシウムなど

逆流性食道炎でなぜ薬を飲むのか?

逆流性食道炎は胃酸の逆流によって引き起こされる病気です。

通常は、食道は口から入れた食物を、胃に送るための管で、一方通行であり食道と胃の間は下部食道括約筋によって、通常は閉じられていますが、食物を飲み込んだ際に開いて、食物を胃に送り込みます。

胃には酸から粘膜を守る防御機能が働いていますが、食道にはこの防御機能がないため、胃酸が食道に逆流すると、食道粘膜は強い酸である胃酸にさらされて炎症を起こします。

また、防御機能が働く胃でさえ、胃酸は強力な酸でありますので体内で過多に放出されると胃粘膜を壊したり、胃炎・胃潰瘍などがも起こります。

逆流性食道炎となると、胃酸の逆流は繰り返し起こるので食道や喉を炎症懸念や胃酸過多による胃粘膜へ炎症懸念などがあり胃酸を薬で抑える必要があるわけです。その役割を担うのが胃酸抑制剤である「ネキシウム」や「タケキャブ」です。

逆流性食道炎で薬を飲むとどうなるか?

胃酸が逆流することにより起きていた「胸焼け」「呑酸」「ゲップ」などの症状が軽減されます。初期段階では、薬による恩恵をリアルに体感することができます。

胸が重く苦しい状態だった辛い症状から解放されるので、薬がヒーローのような存在に思えてきてしまいます。

逆流性食道炎の薬で完治まで行くか?

逆流性食道炎の薬を飲み1週間或いは2週間で完治にいたる方もいます。それは、軽い症状の方であり、普段の私生活もそれほど不規則ではない方です。

1ヶ月、3ヶ月、半年と薬を飲んでも完治せずに症状が続くかたもいます。それは、例えば重い症状から始まり、改善が一定のところで止まっている方です。

長い年月の間に、食生活が乱れて下部食道括約筋が緩みやすくなっていることが考えられます。厳密にいうと食物を飲み込んだ際に開くはずの下部食道括約筋が飲み込んだ後も開きっぱなしとなり、胃酸の逆流が止まらなくなってしまっている状態です。

こうなってくると、胃酸抑制剤はその時々の一時凌ぎに過ぎませんから、薬を飲み続けても治らないという現象が起きてきます。

もし、下部食道括約筋が緩んでいないで治らないのはストレスが考えられます。自律神経の働きが活発になることで胃酸分泌が起こります。

ストレスを感じると自律神経の中の交感神経がよく働きます。すると交感神経を調整するために副交感神経も活発に働くようになります。副交感神経が活発になると胃酸が必要以上に分泌されてしまい胃酸過多になります。

常にイライラしたり悩みを抱えていたりと心が不安定な人は、胃酸が過剰に分泌されている状態ですので、胃酸が溢れ出して逆流しやすい状況下にあります。

ストレスは本人の問題ですので、毎日薬で抑えつけても、胃酸の引き金となっているストレスを排除しない限りは逆流性食道炎が治りにくいということになります。

逆流性食道炎は薬を飲み続けて治らない場合どうする?

逆流性食道炎は薬だけで完治するような甘い病気ではありません。薬はその場凌ぎであり、薬の作用が切れたら抑えつけていた胃酸はまた逆流するの繰り返しです。

胃酸分泌の引き金となる元栓を閉めることが重要です。胃酸分泌を促進させる食べ物、飲み物をどの加減まで飲み込むかどうかの線引きとか、ストレスをどうやってなくしていけるかとかを真剣に考えなければいつまでも胃酸過多は継続します。

逆流性食道炎の治療は薬だけで良い?

通常の病気は、医師に処方された薬を指示通りに飲むだけで回復していくものですが、逆流性食道炎の場合は、「薬+α」の部分が重要となってきます。

「喉が詰まれば薬を飲めば良い」「ゲップが増えたから薬で何とかしよう」とりあえず薬さえ飲んでおけば良いという安易な考えが通じるような病気ではなさそうです。

逆流性食道炎は薬を飲み続けることが当たり前という風潮がある

薬を長期に飲む意味は、胃酸逆流が繰り返されたがゆえに、食道の炎症を繰り返し食道癌になるリスクがあるということです。

胃酸抑制剤には、さまざまな副作用があるわけですが、その副作用のリスクよりも食道癌のリスクの方が天秤にかけた時に大きいから薬を飲み続ける意味(ベネフィット)があると判断して医師は薬を出し続けます。

食道癌は絶対に阻止させなければならない事は理解しています。しかしながら、薬を飲んでも「喉が詰まる」「呑酸」「ゲップが多い」などの症状がある人が現実的にいます。

その理由は2つあり一つ目は、薬に頼るあまり私生活の乱れが出ていること、2つ目は薬によって胃酸を抑えることで消化に必須な胃酸を減らし、消化吸収に支障が出ている点です。

消化を助ける胃酸が機能しなければ、胃の運動や消化する力が弱まって、逆に逆流性食道炎の症状が出てしまいます。

逆流性食道炎になれば薬を飲み続けることが当たり前というのは、まさにバンドワゴン効果に乗っているだけではないでしょうか。バンドワゴン効果とは、ある選択を支持する人が多ければ多いほど、その選択が正しいと思い込むようになる心理現象です。

薬を飲み続けた方が良い人

  • 胃酸過多が酷く、私生活の改善ではお手上げ状態
  • 高齢で下部食道括約筋は衰え足腰は弱く運動は難しい
  • 胃カメラで食道や胃の炎症が確認され緊急事態にある
  • 呑酸が止まらない、このままでは食道癌になる懸念がある
  • 強い胸焼けで苦しく、日常生活がままならない

薬を中止すべきか検討する人

  • 普段は症状なしで食べ物によってゲップが増えたり、喉の詰まりが起きる程度
  • 呑酸はなく、胃酸が逆流している兆候は見られない
  • 胃カメラでは食道は綺麗で異常なし
  • 若く足腰も丈夫で運動して、消化促進して症状を出さないことができる
  • 薬の副作用で逆に症状が悪化している
  • 薬の副作用で体重がどんどん落ちている