タケキャブ錠は、2015年2月26日から発売されている薬です。タケキャブの製造販売元は武田薬品です。タケダのピーキャブという事でTakecab(タケキャブ)と命名されました。一般名はボノプラザンです。

同社から販売されているPPI、タケプロンの後継品となります。

今ある胃酸抑制剤としては、タケキャブが最有力で最強と言われる薬です。

私の飲んできた経験から効き目の順としては?

タケキャブ>ネキシウム>タケプロン>パリエット

という感じで、タケキャブが一番効いた実感がありました。

実際、タケプロンではすぐに抑える事のできなかった、チリチリと焼ける様な胸やけや、喉が圧迫する違和感などはタケキャブですぐに抑える事ができました。

もし、ネキシウムやタケプロンやパリエットなどを飲んでもなかなか、辛い逆流性食道炎の症状から解放されない場合は、医師に相談してタケキャブに変更して頂くと良いでしょう。

辛い症状を長引かせるのは良くないです。精神的にも追いつめられますし、絶望感にも襲われます。タケキャブは強い薬なので、長期で使う様な薬ではありませんが、重い症状の時は短期的に使う価値があります。

タケキャブは処方されてから、2週間~4週間で決着をつけたいところです。8週以上経過しても、症状が続く様ですと難治性逆流性食道炎と診断されます。

2ヶ月もタケキャブを飲んで治らない、症状が半分程度しか抑えられていない場合は、食生活の改善が必要になってきます。いくら良い薬を飲んでいても、胃酸分泌を高める食べ物や飲み物を取っていては、「いたちごっこ」でしかありません。

胃酸抑制剤は医師の好みや判断や知識などで変わります。内科医よりも、より胃の専門である消火器の医師に処方して頂くのが間違いないでしょう。

タケプロンとタケキャブの違い


スポンサードリンク


タケプロンとタケキャブの違いは?

胃酸から守る方法はいくつかありますが、胃にはプロトンポンプと呼ばれる胃酸分泌をする仕組みがあり、この働きを抑えれば胃酸分泌も抑えることができます。

プロトンポンプの働きを抑える薬「PPI」としては、「タケプロン」があります。

これに対して「タケキャブ」は、カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)という、従来のPPIとは別の仕組みでプロトンポンプの働きを妨げます。

プロトンポンプが働くには、最初にカリウムイオンが結び付く必要があり、「タケキャブ」はカリウムイオンがプロトンポンプに結び付くのを妨げます。

その結果、プロトンポンプの働きが弱わり胃酸分泌が抑えられます。最大の違いは、効くまでの時間です。圧倒的にタケキャブの方が効き目が早く現れて強力に症状が抑えられます。

逆流性食道炎の症状が強い時程、タケキャブの効き目は実感できるものです。

未だにタケプロンを処方する医師もいますので、なかなか症状が消えない場合は、タケキャブに変更する事で辛い症状から解放される場合もあります。

タケキャブは速く効いて、効果が長続きする特徴を持っています。酸性条件下でも安定なため、胃酸の分泌細管に長く留まることができます。

そのため、タケプロンよりも効果が長続きします。タケプロンよりも速く、そして長く効くのがタケキャブです。効き目は、圧倒的にタケキャブに軍配が上がります。

タケキャブと既存PPIとの違い

即効性

タケキャブは、従来のPPIよりも即効性が優れています。従来のPPIは、即効性がないので効くまで時間が掛かりました。

タケキャブは、カリウムイオンに競合して直接プロトンポンプを阻害するため、従来のPPIよりも早く効果が得られます。タケキャブは即効性があり、作用が持続するので、「今すぐ何とかしたい」場合に有効的な薬です。

他のPPIを飲んでも、苦しい胸やけから解放されなかったのに、タケキャブを飲んだら1時間も経たないうちに胸やけが軽くなってきたなんてことが起こります。

胸やけが重度化していますと、1回タケキャブを飲んだくらいで完全に抑えきることはできませんが、何度か飲んでいるうちに胸やけは回復方向へと早く向かっていきます。

効きの個人差が少ない

従来のPPIは「CYP2C19」という酵素によって代謝(分解)されていました。この「CYP2C19」の強さには体質や個人差が大きいので、人によってPPIの効きが大きく異なってしまう可能性があります。

タケキャブは主にCYP3A4で代謝され、CYP2C19の影響を受けにくいので、体質による薬の効きの差が小さくなることが期待できます。

効き目の個人差が少ない特徴もありますので、タケキャブを飲んだけど、あまり効かなかったケースは少ないです。効き目の個人差が少なく、即効性もあり、作用も長いことから医師の第一選択薬となっております。

タケキャブを飲めば、症状は沈静化し回復方向へ早く向かうだろうとの期待感から処方されやすいです。

1日を通して作用が続く

従来のPPIは主に日中の胃酸分泌を抑制する効果は優れるが、夜間はその作用は弱くなる傾向にあります。タケキャブは塩基性(アルカリ性)が強く、酸性環境化においても安定して存在できる特徴を有しています。

そのため24時間に安定して胃酸分泌を抑えてくれます。この24時間の効果というのは現在では当たり前になってきましたが、昔のPPIは、効果が持続しないので、1日2回薬を飲みたくなるくらい辛いものがありました。

タケキャブが登場したのは2015年ですから最近のことで、このタケキャブがある現在は、そういう意味で恵まれています。タケキャブがあることで、1日中作用が安定してくれるので、薬さえ飲んでしまえば辛い症状に悩まされる心配がなくなります。

タケキャブ錠の特徴

タケキャブ錠(ボノプラザン)の特徴

  • 強力な胃酸分泌抑制効果
  • 従来のPPIより即効性に優れる
  • 従来のPPIよりも効きの個人差が少ない
  • 従来のPPIよりも1日通してしっかりと効果が持続する

タケキャブは 胃酸の分泌を強力・持続的に抑えるお薬になります。即効性があり、飲んですぐに胃酸を抑えてくれて、その作用が長く持続します。

従来の胃酸抑制剤よりも効き目の個人差が少なく、タケキャブを飲んだ大半の方が、逆流性食道炎の症状から解放されます。逆流性食道炎の「苦しい胸やけ」「喉の圧迫感」「喉のつまり」「ゲップの多発」などの症状を大いに緩和してくれます。

主に重度化して、強く出た症状がある方程に、その効果を実感できる薬となっています。逆に軽度化の場合は、タケキャブが効いてる有難みをあまり感じにくい面もあります。

タケキャブは体内で代謝を受けることで活性化する薬ではありません。プロトンポンプに存在するカリウムイオンを直接阻害するため、投与初日から最大の効果を得ることができます。

また、代謝による活性化が必要ないため、個人差も少ないです。

酸にも安定であるため、作用部位に長く留まることができます。分泌細胞中での半減期(薬の濃度が半分になる時間)は、約24時間であるので、一度タケキャブを飲めば1日中効果は持続します。

実際に飲んだ効き目の感じとしては、30分程度で症状が緩和されました。夜19時くらいに飲んで、夕方くらいまでは効き目が持続しました。

タケキャブを飲んだ翌日の昼過ぎ~夕方にかけて、徐々に薬の効果が薄れて行き胸やけがジワジワと押し寄せてくる感じはありました。

ですから事実上は24時間まるっきり安定して症状が緩和するという感じありませんでした。効果が薄くなる昼過ぎくらいからはマグテクトを飲んで凌ぎを削る様な感じです。

タケキャブの作用機序

胃には、胃酸分泌を行う酵素が存在します。この酵素を専門用語でプロトンポンプと呼びます。プロトンポンプの働きを阻害すれば、胃酸分泌を完全に抑えることができます。


スポンサードリンク


だから、「プロトンポンプ阻害薬と呼びます。プロトンポンプが胃酸分泌を行うためには、「胃酸を分泌しなさい!」という合図を行うためのシグナルが必要です。

このシグナルとしてカリウムイオンがあります。プロトンポンプにカリウムイオンが結合する過程を阻害すれば、胃酸分泌を止めることができます。

このような考えにより、胃酸分泌を抑制することで消化器症状を治療する薬がタケキャブです。

カリウムイオンと競合して酸(アシッド)を阻害するため、カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)と呼ばれます。

タケキャブの副作用

実際にタケキャブを飲んでみて起きた副作用をご紹介します。

胃の不快感

タケキャブを飲むと「胃の不快感」を感じます。タケキャブを飲んでからすぐに胃が不快になるわけではありませんが、ある程度の時間が経過した頃に胃に違和感が出始めます。

胃の不快感は、それほど激痛で耐えられない程ではありませんが、それでも気になるレベルではあります。「なんか胃が痛いけど大丈夫かな?」と不安になります。

例えば、夜に飲んだ場合は夜中に起き上がった時に胃の不快感が感じられました。胃の不快感は出ますが、逆に胸やけや喉の詰まりなどからは解放される部分がありますので、仕方ないと受け止めています。

胃の違和感や不快感は、特に激痛で耐えきれない程のものではありません。軽く感じる程度ですので、我慢できる範囲です。タケキャブを中止することで、胃の不快感はなくなりますので、ご安心ください。

消化不良

胃酸は消化に必須で、消化吸収を助けています。その胃酸をタケキャブは強力に抑えつけてしまうので、消化を助ける胃酸が機能しにくくなります。

その結果、お腹が空かない、胃もたれ、などが起きてきます。そんな状態で胃酸を中和する牛乳やヨーグルトなどを摂り過ぎてしまうのが厳禁です。

胃酸を中和し過ぎると、かえって消化不良が長引いてしまいます。すると1日中、酸っぱい液体が口の中に上がってきたり、ゲップが止まらなかったり、お腹が空かないので1日3食まともに食べられず痩せてしまったりなど悪循環に陥ります。

吐き気

消化を助ける胃酸をタケキャブで強力に抑えるという事は、食べ物が胃で停滞してしまうという事です。

食べ物が喉に詰まった様な感じの違和感が出てきます。脂肪の多い肉、バターが含まれたパン、油っこい料理などを食べると顕著に吐き気が出てきます。

PPIの中でも最強と言われるタケキャブの最大の弱点です。確かに早く強く優秀な薬ではあるのですが、反面に胃酸を強く抑えてしまうあまり、消化機能が低下して胃もたれや吐き気が起きやすくなる短所もあります。

タケキャブに過信するあまり、油っこいもの、甘いもの、刺激となるものなどを食べ過ぎたりすると、吐き気が起きやすくなってきます。タケキャブを飲んでいるうちは、食事面も十分に注意した方が良いでしょう。

電車や車などの乗り物に乗る前の食事は特に注意が必要です。乗り物は揺られやすく、座るので胃が圧迫されて逆流しやすく吐き気が非常に起きやすくなります。

乗り物に乗る前は食事を控える、或いは食べないくらいが良いです。乗り物がユラユラと揺れるので、吐き気が強くなり嘔吐してしまう危険性もあることを頭の片隅に入れておきましょう。

下痢

タケキャブを飲み始めると排便は軟便で水っぽくなります。

これは胃酸分泌の減少によって、消化機能に影響が出て便秘や下痢の症状が現れているものと考えられています。

胃酸というものは本来は身体にとって必要不可欠な存在です。それを過剰な胃酸が出るあまり無理やり薬で抑えてしまうわけですから、消化機能が正常に機能しなくなってしまうのも仕方ありません。

タケキャブを飲んでいるうちは、排便の様子が体調不良の時と同じ状態が続いてしまいますが、それは薬による副作用です。タケキャブを中止すれば元に戻りますが、下痢が続くと辛いものがあります。

タケキャブを2週間や1ヶ月、2ヶ月と定まった期間使い、治療をしているのであれば、逆流性食道炎を治していくことが第一ですので下痢や軟便は仕方ないと割り切るしかありません。

肝機能障害(AST、ALT、ɤGTP等の上昇)

長期的にタケキャブを使用する場合は、定期的に血液検査等を行うのが望ましいです。稀ですが重篤な副作用の報告もあり、

まとめ

タケキャブは、逆流性食道炎の症状を強力に抑える反面、同時に副作用も付き物である薬であります。一つ注意としてはタケキャブを飲んだ場合は、食べ過ぎない事です。

タケキャブによって症状が緩和されるので、つい食べ過ぎてしまうと、なかなか消化されないので、「吐き気」が出てきたり、「ゲップ」が増えたりしてきます。

タケキャブで、とりあえず胸やけは薄れたし、いつも通りの食事をしてしまおうと調子に乗ってしまうと、消化不良や胃もたれや吐き気などの症状が出てしまう懸念があります。

それだけ、胃酸というものは本来は身体にとって必要なもので、それをタケキャブで無理やり抑えてしまっているので、消化機能が正常に機能しなくなることを忘れてはいけません。

タケキャブを飲んでいない普通の人と同じ感覚でいることは問題ですので、タケキャブを飲んでいるうちは自覚を持って食事にあたっていきましょう。

タケキャブの便秘原因と解消法は?

タケキャブはピロリ菌を除菌する?

タケキャブは飛躍的、除菌成功率が高いです。

タケキャブは胃酸を強く抑えるため、除菌成功率を従来の70%から90%以上に改善することが報告されています。

胃の中には「胃酸」があり、強い酸性下に置かれています。抗生剤は酸性下では効果が減少します。

タケキャブは胃の中の酸性の度合いが弱める為、抗生剤の効果が高まり、ピロリ菌除菌の成功率も大幅に上昇します。タケキャブを使った一次除菌の成功率は92.6%と、タケプロンを使った際の成功率75.9%よりも安定して高いです。

一次除菌療法

・制酸剤(ボノプラザン:タケキャブ)・抗生物質(アモキシシリンとクラリスロマイシン)を1週間服用します。

二次除菌療法

一次除菌治療が、不成功となった場合、二次除菌治療を行います。

  • 制酸剤(ボノプラザン:タケキャブ)
  • 抗生物質(アモキシシリン)
  • 抗原虫薬(メトロニダゾール)

を1週間服用します。

一次除菌と同様に6週間後以降に、除菌判定を行います。ここまでで、多くの方が除菌されることとなります。