逆流性食道炎にはグレードが存在します。
グレードは食道の炎症具合を内視鏡検査で観察して決定します。

グレードは、 N、M、A、B、C、Dの6段階に分かれています。


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・グレードN

正常で内視鏡的に変化を認めないもの

・グレードM

食道粘膜が白濁するだけの微小変化型
色調が変化しているものです。

明らかな糜爛や潰瘍がなく、発赤だけを認めるものです。

・グレードA

軽症で長径が5mmを越えない粘膜障害で粘膜ひだに限局されるもの

・グレードB

軽症型で、少なくとも1ヵ所の粘膜障害が5mm以上あり、
それぞれ別の粘膜ひだ上に存在する粘膜障害が互いに連続していないものです。

・グレードC

少なくとも1ヵ所の粘膜障害が2条以上のひだに
連続して広がっているが、全周性でないものです。

複数の粘膜ひだにわたって癒合し、全周の75%を超えないものです。

・グレードD

重症型食道炎で全周性の粘膜障害
全周の75%以上にまたがるものです。

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グレードN (正常) ⇒ M ⇒ A ⇒ B ⇒ C ⇒ Dの順に病気が進行します。
一般的にA,Bは軽症型,C,Dは重症型食道炎です。

グレードとは進行具合を階級で表したものです。
逆流性食道炎でも軽度のものから重度のものまであります。

胃酸を放置してしまうと、食道は益々、炎症を起こして、
食道の粘膜は傷ついて荒れていきます。

それを防ぐ為にも、食生活の見直しや、胃酸抑制剤で胃酸を
抑える必要があります。

胃酸を放置して何も治療しないでいると、やがては
食道癌になってしまいますので、甘く見る事はできません。

もっとも、逆流性食道炎の、「胸やけ」「吐き気」「ゲップ」「喉の圧迫感」
などの症状に苦しめられて、薬を飲まずにはいられないくらいですから、
放置すると言う事はないです。

逆流性食道炎の診断の基本は内視鏡検査

逆流性食道炎は胃カメラ(内視鏡検査)が基本となり、
欠かせない検査です。

口腔内から先端にカメラの付いた内視鏡と呼ばれる管を挿入し、
食道粘膜に胃液の逆流による刺激で出来た潰瘍やびらんが
確認できれば逆流性食道炎と診断されます。

非びらん性胃食道逆流症のように食道粘膜に病変や
異常の見られない場合などは、薬物療法によって
症状の変化や改善を見ながらの診断となります。


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逆流性食道炎であっても、胃や食道が正常であるケースはあります。

胃や食道に全く問題が起きてなくても、逆流性食道炎の症状で
長期的に悩まされるケースはあります。

重度の食道炎の場合は手術する?

重度の食道炎で薬物治療の効果が不十分な場合、
最後の手段として外科治療(手術)もあります。

胃底部のゆるく伸びやすい部分を引っ張って
食道の後ろから噴門に巻き付け、食道からの流れを
妨げないように、逆流しにくくするもので、
腹腔鏡下で負担の少ない形で行われるのが一般的です。

なぜ食道炎になるか?

胃と食道の間にある下部食道括約筋の機能の衰えや
胃酸過多などにより、胃酸や胃の中の食物が食道に
逆流して食道粘膜を傷つけるから食道が炎症を起こします。

食道の粘膜は胃酸に対しては無防備な状態のため、
粘膜が荒れたり、傷ができたりします。

胃液に含まれる胃酸は強酸性です。

食物を消化するとともに、一緒に取り込まれた細菌などを
退治する役割を担っています。

胃の内側は粘液層で覆われているため、胃自体が傷つけられることは
通常ないが、食道粘膜は胃酸に弱く、逆流によってダメージを受けやすいです。

逆流性食道炎の現在の治療は?

今、治療薬として最も有効なのがタケキャブです。

従来とは異なる作用機序でプロトンポンプを抑制する新しいPPIです。

胃酸に安定で、胃酸による活性化を必要とせず、早く効果が出ます。
薬の代謝も遺伝子に左右されないなどの特徴があります。

このため、4週間の服用で94%、8週間では、
実に96.4%という良好な治癒率となっています。

強力に胃酸の分泌を抑制するので、既存のPPIでは効果が
得られにくい重症の逆流性食道炎の患者さんにも効果が期待できます。

タケキャブの服用方法は1日1回20ミリグラムで、長期服用は、
1日1回10ミリグラムに減らし、服用します。