武田から発売されているタケキャブは、
PPIのタケプロンの後継薬となります。

最も期待されているのはH.ピロリの除菌です。

既存のPPIを用いた一次除菌の成功率は7~8割であるのに対し、
本剤の第3相試験では1次除菌の成功率は90%を超えています。

非びらん性胃逆流症に対する適応はありません。


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タケキャブの最大特徴は、速くかつ長く効いて、
個人差が少ないことが期待できるPPIということです。

タケキャブを飲んだ殆どの人が、逆流性食道炎の、
「胸やけ」「喉のつまり」「ゲップ」などの症状が緩和します。

タケキャブには大きく分けて3つの特徴があります。

1.酸に強い

既存のPPIは酸に弱いので、全て腸溶製剤にする必要がありました。

このため、どの製剤も粉砕はできません。
これに対し、本剤は酸に強いので速放錠での投与が可能です。

また、酸に強いので胃壁細胞に長時間残存できるため、
効果の持続が期待できます。

既存のPPIは長く効果が続かない為、飲んでも短時間しか
症状が抑えることができませんでしたが、タケキャブは、
24時間は効果が持続してくれる頼もしい薬です。

2.酸による活性化が必要ない

PPIは、腸管から吸収されて血中に移動し、
その後胃壁から分泌されます。

既存のPPIは、このままでは効果がなく、
酸によって活性化される必要があります。

そのため効果発現は比較的ゆっくりです。

しかし、本剤は酸による活性化の必要がないので、
作用発現が速いといわれています。

飲んでからすぐに症状が抑えられ楽になれるのです。
その為、今すぐ症状を何とかしてほしい人の救世主と言えます。

逆流性食道炎のチリチリした胸やけが、息苦しい喉のつまりは、
日常生活を脅かすくらいの辛い症状であります。

そんな時に、悠長に薬を飲んでから効き目が現れるまでの
時間を待てないのが現実です。

タケキャブは飲んで30分で効果を発揮してくれます。

3.CYP2C19による関与が少ない

既存のPPIの代謝には遺伝子多型のあるCYP2C19の寄与率が
大きいため、血中動態および作用の個人差が問題となります
(RMでは効果弱く、PMでは効果強い)。

しかし、本剤は主としてCYP3A4で代謝され、
CYP2C19の寄与率が低いのでこの心配が少ないです。

ただし、一次除菌で併用するクラリスロマイシンは、
CYP4A4を阻害し本剤の血中濃度が上昇するので、併用注意となっています。

タケキャブのピロリ菌除菌成功率は?

タケキャブは、胃炎や胃潰瘍をはじめとする
さまざまな胃病変の原因菌“ヘリコバクター・ピロリ”の除菌にも用います。

この場合、他の2種類の抗生物質と併用します。
タケキャブで胃酸を少なくすると、胃内での
抗生物質の効き目がよくなり、除菌成功率が高まるのです。

タケキャブの導入前はピロリ菌の1次除菌の成功率は
全国平均が75%程度でした。

タケキャブを使えるようになって、除菌成功率は
90%以上に上昇したのです。

これは従来のPPIに比べて、タケキャブの方が、
胃酸分泌抑制能力が圧倒的に強いからです。

タケキャブは、ピロリ菌の診断に影響を与えない


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従来のタケプロンなどのプロトンポンプ阻害薬は、
ピロリ菌の診断に影響を与えてしまいました。

陽性であるのに陰性を示してしまうことがあり、
ピロリ菌の検査を行う前にしばらく服用を中止する必要がありました。

タケキャブは、ピロリ菌の診断に影響を与えることはないため、
検査前後で服用を中止したりする必要がないとされています。

除菌方法

1次除菌:タケキャブ20mg・アモキシシリン750mg
    ・クラリスロマイシン200~400mgを1日2回7日間。

2次除菌:タケキャブ20mg・アモキシシリン750mg
    ・メトロニダゾール250mgを1日2回7日間。

タケキャブ単独では除菌の効果はありません。
抗生剤2種とタケキャブを合わせ、3剤でピロリ菌を除菌します。